エディタ制(仮称)について

Author

成果検討分科会 伊藤成朗

Published

June 23, 2025, 02:06 +0000

質の高い研究成果のみを年度内に出版すること

役割

  1. スケジュール管理
  2. 対話の齟齬を減らす

目的

  1. 年度内出版を実現すること
  2. 成果の質や完成度を高めること
    1. 対話齟齬による時間損失を減らし、成果改善の時間を増やすこと
    2. 校正担当者の負担を減らすこと

背景・動機

担当者不在の体制

  • 座長が担当者
    • 多岐にわたる内容と多くの分量: 座長の能力を超える
    • 検討過程の生産性?
    • 座長が替わると監理基準も(時間を通じた公平性)?
  • 全員が全部を把握
    • 意識が散漫
    • 大過ないものは手分け
    • 課題ありを全員で考える

エディタ(仮称)とは

エディタがすべきこと

  1. 検討者指摘と研究会対応の完・未了チェック
  2. 研検間対話の円滑化、意見不一致のまとめ、検討者指摘と研究会対応の正当性監視、分科会への報告
  • 考察対象の尊重: 検討者は「XではなくYを問うべきでは」など、新たな問いを立てることを要求してはいけない、提示された考察に応えるべき
  • 採否の論拠
    • 新奇性
    • 証拠や議論の質
    • 社会への貢献
    • 検討者の「学派」(意見・見方)との一致で決めない
  • 相互に矛盾する結果の消去
  1. 事務局への検討完了日変更の相談
  2. オプショナル: 検討者2名指摘の簡潔なまとめ(大きな項目提示のみ)
  • 例1
    1. 推計において効果多様性を検討すること
    2. 母集団を明示し外的妥当性を議論すること
    3. 欠落変数を考慮したplacebo testを検討すること
    4. (以下略)
  • 例2
    1. 総論での枠組み提示が欠けていること
    2. 一部章(3、5章)での完成度を高めること
    3. (以下略)
  • 「まとめ」ならば検討者に求める方が良いかも?←今回は時すでに遅し1
  • 「まとめ」を積み重ねると内部出版物に求められる条件が明らかになっていくかも?

1 新年度の成果検討体制は前年度2月中(第1稿提出時)に組む方が望ましい

エディタがすべきではないこと

  • 成果検討そのもの、出版可否の判断2
    • エディタは検討者を代替しない3
    • それとも、第3査読者が必要になったときのみ許容するか=エディタが第3査読者になる4
  • 研検間の意見不一致の強引な解消
    • 不一致は成果公開後に議論しても良い
    • 成果を歪めてしまう可能性、分科会に諮る方が安全

2 ジャーナル・エディタとの最大の相違点

3 成果検討分科会委員(研究企画委員)としてコメント・質問をすることは可

4 分科会委員として伊藤が第3査読者になった経験あり(座長、企画課長からの依頼)